令和3年4月1日、労働安全衛生法の一部改正(施行)により、建築物・工作物・配管設備の解体・改修工事*の事前準備として、アスベスト含有建材の使用有無の調査が義務付けられました。また、令和5年10月1日からは、本調査が「資格者」限定となります。このような状況下、弊社東部事業所(千葉県市原市)では、アスベストの専門家を揃え、建築物・工作物の図面および現地調査、現場での検体サンプリング、含有量分析、事前調…
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お客様の工場やプラントで長期にわたり使用されている機器や配管などには、使用環境に応じてさまざまな損傷が生じます。定期点検時にテストピースを採取できない場合でも、その損傷状況を現場で非破壊的に把握する手段の一つとしてスンプ法*をご紹介します。 下の事例の一つは、長期間使用されたボイラチューブのクリープ余寿命を調査するために実施したスンプ法による組織検査例です。未使用材に比べて使用材では著しく組織変化…
屋内で継続してアーク溶接・溶断作業を実施する作業者の健康障害を防止するため、作業者が使用する呼吸用保護具(マスク)が適切に装着されているかを確認するマスクフィットテストを年に一回実施することが本年4月から義務化されています。 同様に、アスベストの健康被害を防止するため一定規模以上の建築物の解体、改造、修復工事において、建材中にアスベストが含有しているかどうかに関わらず事前調査報告が昨年4月より義務…
エンジニア向け月刊専門誌「配管技術2023年3月号」(日本工業出版)に当社が寄稿した「アスベスト含有建材・保温材の取扱いについて」が掲載されました。アブストラクトは以下の通りです。 アスベストはその工業的メリットに応じて過去に建材や機器配管の保温材を中心に多用されました。その反面アスベストによる健康被害が顕在化してからは、その使用が禁止されると共に解体・改修時の取扱いが法的に規制されてきました。法…
フェーズドアレイ法*)は、従来の超音波探傷法と比較して、以下のメリットがあります。 一度のスキャンで超音波を複数の角度に入射できるので、スピーディーな検査(検査時間の短縮=コストダウン)を実現 探傷結果の可視化により欠陥の有無や位置を視覚的にイメージできる 小さなプローブ接触面積でも広範囲の検査が可能であり、複雑形状にも対応 欠陥のサイジング精度が向上 適用実績: 配管や機械・構造物…
機械や構造物の耐力や強度について、実スケール試験体による検証が必要な時は弊社にご相談ください。 台板上に門型フレームを備えた大型テストベットを有しており、ベット上に試験体サイズ・形状に合わせて サポート用フレームを立て、可搬型電気油圧アクチュエータを利用して試験体への載荷試験が可能です。 荷重と変形のデータを採取し、最後には破壊荷重の計測まで行うことができます。 試験体サポートや載荷用治具の設計・…
SUS304に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼は、耐食性と加工性を兼ね備えているため幅広い分野で利用されています。 その一方で溶接・熱間加工あるいは不適切な熱処理によっては、結晶粒界の腐食や応力腐食割れの原因となる鋭敏化を起こします。 当社は、お客様の工場やプラントにおいて非破壊的にその場で鋭敏化を検出するサービスを提供しています。 電気化学的な手法を用い比較的簡単にかつ迅速に鋭敏化度を判定…
この度、日本マリンエンジニアリング学会より論文賞を受賞しました。 受賞論文は同学会誌第56巻 第2号に掲載された「圧縮機部材における割れの再現試験とその防止対策」です。 当社と三井E&Sマシナリー社との共著(*)にて、マルテンサイトステンレス鋼製部材の水素脆性割れに関する実験研究内容が優秀論文として選定されました。 *) 三浦健蔵、曽我部利也/当社 目黒邦幸、高原伸定、橋爪友樹、小野昇造/…
当社西部事業所の地元である岡山県玉野市立荘内小学校で6年生の職業体験授業として、機械部品の損傷原因調査、大気中の有害物質の計測など当社の事業内容を紹介しました。 また、児童の皆さんには「大声大会」として騒音計測器を用いて自分の声の大きさを競ってもらいました。声や音の大きさを “デシベル” という、子供たちにとっては 聞き慣れない単位を用いて表現できるという説明に興味津々に聞き入っている様子でした。
(社)日本非破壊検査工業会の西日本支部安全委員長を務める当社が寄稿した『アスベスト含有建築物の適切な工事施工に関して知っておくべきこと』が同会の会報124号に掲載されました。 設備や配管などの検査、修理のために保温材・断熱材を取り外す場合、その中に「アスベスト」が含まれているかどうかを事前調査する必要があります。これは「大気汚染防止法」及び「石綿障害予防則」による規制であり、事業者として作業する人…