フェーズドアレイ法*)は、従来の超音波探傷法と比較して、以下のメリットがあります。
- 一度のスキャンで超音波を複数の角度に入射できるので、スピーディーな検査(検査時間の短縮=コストダウン)を実現
- 探傷結果の可視化により欠陥の有無や位置を視覚的にイメージできる
- 小さなプローブ接触面積でも広範囲の検査が可能であり、複雑形状にも対応
- 欠陥のサイジング精度が向上
適用実績:
- 配管や機械・構造物などの溶接部
- ボルト、軸、ピンなど組込んだ状態で検査可能
- 割れ、欠陥および腐食減肉検査
*) フェーズドアレイ法とは、超音波を送受信する素子を多数配列(アレイ化)した探触子を用い、送受信タイミングを素子ごとに制御し、超音波ビームの方向や集束位置を操作する技術のこと(医療用超音波エコー診断と同様の原理)