産業機械、舶用機器、圧力容器、プラント配管、溶接構造物などにおいて、
製品出荷前試験も含み実働中に受ける荷重、発生する変形、振動、音響などの状態を
お客様のご要望に応じてモニタリングします。
当社が提供する計測関連のサービス一覧を以下に示します。
計測に用いるセンサーの一覧
計測内容 | センサー |
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振動・加振・衝撃・固有振動 | 加速度センサー(ひずみゲージ式、圧電式、サーボ式) |
騒音、異音、水中音 | 騒音計(コンデンサマイクロホン、水中マイクロホン) |
圧力(油圧、ガス圧)、水位 | 圧力計(ひずみゲージ式、圧電式)、水圧計 |
引張荷重・圧縮荷重、軸力、土圧 | 荷重計(ロードセル)・土圧計 |
温度 | 熱電対、測温抵抗体 |
変位 | 接触型変位計(ひずみゲージ式) 非接触型変位計(レーザー式、渦電流式、差動トランス式) |
傾斜、重心査定 | 傾斜計(サーボ式、ひずみゲージ式) |
回転数、回転変動 | ロータリーエンコーダ、F/Vコンバータ |
お客様のご要望に応じて、特殊変換器や計測治具の製作を行います。計測機器とパソコンを連携させた各種計測システムの製作も承ります。各種基準器、検査装置を揃えており、圧力計などの校正も承ります。
ひずみ、応力計測
事例
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CASE 1
圧力容器の水圧テスト時の応力計測
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CASE 2
ノッチ底の応力集中 タービン動翼クリスマスツリー型植込み部のノッチ底応力集中分布をゲージ長が短いひずみゲージにより計測した事例。
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CASE 3
舶用ディーゼルエンジンの 回転軸応力測定
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CASE 4
クレーン実働応力計測 港湾クレーンの荷重を受持つブームやフレームにひずみゲージを貼付け、コンテナ積み降ろしを繰返す際の実働応力を計測した事例。寿命評価の対象となるクリティカルな部位は、アクセスできない部分あるいは溶接止端部のようにひずみゲージを適切に貼付け難い部分の場合が多く、実働応力はひずみゲージ位置での計測値を境界条件として反映したFEM計算により求めることが可能です。これらはクレーンの補修、更新計画のバックデータとして利用されています。
実スケール試験体の強度試験
- 機械や構造物の耐力や強度について、実スケールによる検証が必要な時は弊社にご相談ください。台板上に門型フレームを備えた大型テストベットを有しており、ベット上に試験体サイズ・形状に合わせてサポート用フレームを立て、可搬型電気油圧アクチュエータを利用して試験体への載荷試験が可能です。 荷重と変形のデータを採取し、最後には破壊荷重の計測まで行うことができます。試験体サポートや載荷用治具の設計・製作も承ります。
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*)テスト用機器および作業スペースの都合上、試験体寸法・形状に制約がある場合もありますので事前にご相談ください。
- 事例:覆工板の実品曲げ試験
- 事例:海底ケーブルの引張試験
振動計測
事例
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CASE 1
圧力脈動の周波数解析 高圧配管に加速度センサーを取付けて配管振動を計測した事例。周波数分析を行い振動源の周波数を特定しました。
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CASE 2
タービン動翼の固有振動数計測 タービン動翼にひずみゲージを貼付け、固有振動数を計測した事例。真空チャンバー内において実翼を用いた高速回転試験を行い、定格回転数で共振しないことを実証しました。加振源として窒素ガスの噴流を翼先端部に負荷しました。
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CASE 3
減衰特性の計測 材料素材の減衰特性をつり下げ打撃加振法により計測した事例です。板状素材にひずみゲージを貼付け、糸で吊り下げた状態でインパルスハンマーにより加振したときの応答波形から材料減衰を算出します。実際の構造体の減衰計測についてもご相談下さい。
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CASE 4
橋梁のケーブル張力の計測 ケーブルをインパルスハンマーで加振し、ケーブルの振動を加速度計で検出します。その結果を周波数分析して固有振動数求め、弦の理論に基づき張力に換算します。
トルク計測
事例
- 既設の軸系にトルク計を挿入することが困難な場合、お客様の設備に大きな改造を加えることなく軸トルクの計測をお引受します。様々なサイズの軸にセンサーと無線発信機を取付け、受信機を通じてデータを採取します。
- 計測結果の一例を示します。回転数は一定ですが、被駆動側の機器(この例ではポンプ)負荷に応じてトルクが大きく変動していることが分かります。トルク変動が機器に機械的な損傷をもたらす場合もあり、トルクの最大値や変動範囲を常時モニタリングすることにより機器の不具合を未然に防止することができます。お客様が運用されている機器のコンディションモニタリングに関して、現場合わせを前提にお客様にカスタマイズした方法をご提案します。
残留応力測定
事例
- 材料部材の残留応力を破壊検査により計測します。残留応力の計測対象部位の周辺に多数のひずみゲージを貼り付けて、切断により解放される残留応力を切断前後の変形量の変化から計測します。左の写真はパイプの残留応力を計測するためにパイプを切断していきながら、最終的には半割れの小片にまで刻みながら順次ひずみを計測した事例です。右の写真は同様な方法により大型ケーシング鋳物の残留応力を計測した事例です。
摩擦摺動計測
事例
- 潤滑油環境下で摺動する材料間の摩擦摩耗特性について、ピンオンディスク試験機を用いて計測します。
環境計測(振動・騒音)
事例
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工場や車両、建築工事などよって発生する振動や騒音について、振動レベル計(JISC1510準拠)、騒音計(JISC1509準拠)を用い、計量法に準じた環境振動および環境騒音の測定・解析を行います。
【測定例】- 特定建設作業に伴う振動・騒音計測
- 廃棄処分場における処分時の振動・騒音計測
- 店舗営業が民家へ及ぼす騒音計測
- 道路交通振動・自動車騒音計測
- 特定工場から発生する振動・騒音計測
振動計測データ解析
事例
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計測データについて各種データ処理を行います。記録機器によって収録されたデータはもちろん、現地でのリアルタイムなデータ処理も可能です。
【データ処理例】- 時間軸波形出力
- フィルター処理(ハイパス、ローパス、バンドパス)
- 周波数解析(FFT)
- 次数比解析
- 固有振動数・モード解析
- コンターマップ
- 狭帯域・オクターブバンド分析
- A/D変換・物理量換算
- 軸芯軌跡