道路調査
レーダーとレーザーを搭載した複合探査車による道路の一括調査をご提供します。
レーダーによる路面下空洞探査技術とレーザーなどによる表面撮影(路面性状調査)技術を統合、同時計測を可能とした複合探査システムを株式会社トノックス社と共同開発、総合的な診断・効率的な管理が可能となりました。それぞれの探査・調査システムは、国交省などの業務にも適用できる仕様・性能を有しています。また、解析については、株式会社野村総合研究所と共同開発したAI自動抽出システムにより、作業効率化を実現しました。レーダー装置は交換可能で、路面下空洞の他、橋梁床版変状など、幅広い用途に適用できます。
株式会社トノックス
https://tonox.jp
- レーダー&レーザー搭載の複合探査車
特徴・実績
- 道路ひび割れAI描画 路面画像からひび割れを描画するAI技術を開発しました。これにより、ひび割れの描画、ひび割れ率算出などで効率的な解析を可能とし、解析時間の短縮を実現しました。
- 路面下レーダ画像およびAI変状抽出 マルチパスレーダーによる計測データの解析結果画像から、AIにより自動的に空洞を抽出するシステムを開発しました。これにより、変状箇所のみのデータの確認が可能になり、解析時間の大幅な短縮を実現しました。
トンネル調査
トンネル覆工表面と内部の双方の非破壊検査をご提供します。
トンネル覆工表面撮影システム(TC3)は、ラインセンサカメラとLED照明を搭載し、最高80km/hでの撮影で、幅0.2mmのひび割れを検知することができます。国土交通省の、「道路トンネル点検記録作成支援ロボット技術」の評価試験を受けており、道路トンネル定期点検に活用することができます。
トンネル探査車は、自社製マルチパスレーダーを搭載し、トンネル覆工内部変状の調査をする車両です。搭載するレーダーを変更し、背面空洞の調査も可能でマルチパスレーダーによる3次元データを取得できます。トンネル覆工内部の変状を実際に近い3次元画像として再現することで、直感的に内部状況を把握できるデータを提供します。
本技術は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と共同開発した「トンネル覆工検査車」に採用、日々のトンネル点検に活用されています。TC3による表面撮影データとトンネル検査車による内部変状データを展開図として合成することも可能です。表面と内部の状況を総合管理することで、緊急度の高い箇所の特定などに役立つデータを提供できます。
- 0.2mm幅のひび割れを検知可能なトンネル覆工表面撮影システム TC3 (NETIS 番号:KT-190037-A 名称:トンネル覆工表面撮影システム)
- マルチパスレーダーを搭載したトンネル検査車
特徴・実績
レーダー探査装置
3次元でコンクリート内部を再現可能な高分解能型マルチパスレーダーをご提供します。
独自開発のマルチパス方式を採用したレーダー探査装置です。コンクリート中を実際に近い3次元画像として再現できる画期的なマルチパス技術を採用、直観的な診断・判定が可能となりました。棟梁の床版、トンネル探査などの様々な場面で威力を発揮します。
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と共同開発した線路下空洞探査装置は、比較的低い周波数を採用し、探査深さ2mまでの空洞を探査することが可能です。
またアンテナを2組搭載することにより、マクラギの影響を受けることなく計測することが可能です。レーダーは自社で開発しているため、用途に合わせたカスタマイズが可能です。
さらに、独自ソフトによりマルチパス方式で計測した鉄筋コンクリート構造物のデータから鉄筋部分のみを抽出し、3次元CADデータ化およびプロジェクターやVR/AR技術を用いて鉄筋の計測データを構造物に投影することが可能です。
- 線路下空洞探査装置
特徴・実績
- MPLA-245A 最大4.5GHzの超広帯域周波数を使用した高精度型のレーダ探査装置。鉄筋コンクリート構造物の配筋調査の他、コンクリート内部変状など、幅広い用途に適用できます。マルチパス技術の採用により、解析結果の3次元出力が可能です。
- MPLA-1645A 最大4.5GHzの超広帯域周波数を使用した高精度型のレーダー探査装置の小型モデル。鉄筋コンクリート構造物の配筋調査の他、コンクリート内部変状など、幅広い用途に適用できます。マルチパス技術の採用により、解析結果の3次元出力が可能です。
- MPLA-10Gi 業界初の最大10GHzの超広帯域周波数を使用した高精度型のレーダー探査装置。床版内の微小な変状等の詳細調査に適しています。マルチパス技術の採用により、解析結果の3次元出力が可能です。
- CADソフトで鉄筋位置を把握可能 BIM/CIMに適応した3次元モデル作成ニーズに対応するため、当社が開発したMPLAレーダー(Multi Pass Lineat Array RADAR)で計測した鉄筋コンクリート構造物内部の鉄筋データを、CADで読み込み可能な3次元モデルデータに変換する技術を開発しました。
- CADソフトで鉄筋中心線表示 開発した独自ソフトでCADの3次元モデルデータから鉄筋の中心座標を抽出し、線分データ化することも可能です。これによりレーダー計測結果のCAD図面化が容易に行えます。また、プロジェクターやVR/AR技術を用いて鉄筋の計測データを構造物に投影することが可能であり、補強アンカー施工時における鉄筋に支障しない削孔位置の特定等、現場における作業支援・効率化に役立ちます。
連絡先 | 株式会社三井E&Sテクニカルリサーチ レーダー事業室 |
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TEL | 0863-23-3029 |
FAX | 0863-23-3030 |